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高校受験で志望校合格が厳しい時は受験する高校をのランクを下げるべき?

せっかく高校に行くんだったら、お子さんの行きたい高校に通わせてあげたいと思うのが親心ですよね。
合格できるならいいのですが、志望校に全く偏差値が届いていない…という場合はどうすればいいのでしょうか。
お子さんの意思を尊重すべきか、それとも現実的な判断で受験校を下げるべきか迷われると思います。

今回の記事では、志望校に偏差値が届かないため、受験校のランクを下げるときに気を付けておきたいことについて書いてみたいと思います。

高校受験で志望校合格が厳しいときは受験する高校のレベルを下げるべき?

お子さんには行きたいと思う高校に行って欲しい。
お子さんの希望を叶えて上げたいというのが親御さんの想いでもあると思うのですが、悩むのは志望校と比較して偏差値が大きく足りない場合。
受験する高校のランクを下げるほうがいいのか、それとも玉砕覚悟でそのまま第一志望校を受験するのと、どちらがいいのかというのはとても難しい問題です。

どのように判断したらいいのでしょうか。

絶対にした方がいいのは親御さんとお子さんの間でしっかり話合うことです。
ドライに考えれば志望校合格が厳しければ下げるべきとなりそうです。
しかし、親御さんの意見を押し付けても後々問題が起こることがあります。

親御さんとお子さんで受験する高校について話し合いをすべき理由

成績が奮わないせいで志望校を変更するべきか悩んでいるときこそ親御さんとお子さんの間で話をしっかりすることがおすすめです。
そして、お子さんと親御さんのどちらもが納得のいく選択をすることが大切です。
この手順を踏まないことで高校生活がうまくいかない、その後の話ができないということもあり得るからです。
そのため、親御さんの価値観だけで強制的に決めてしまうと、後々問題になってしまうこともあります。

話し合いをせずにお父さんやお母さんの意志のみで受験する高校のランクを下げた事例

お子さんと話をせずに親御さんの意見だけで受験校を下げてしまったご家庭でのお話です。
本人の偏差値は志望校まで5足りないという状況でした。
受験まで頑張り、実力がつくことにかけるか、安全に受験校のレベルを下げるかの迷いどころです。

本人も自分の力では合格よりも不合格の可能性が高い、合格は厳しいということは分かっています。
本人の意思としてはそのまま受験がしたい雰囲気でしたが、親御さんが合格圏内にあった高校に受験校を強引に変更させてしまいました。

志望校を下げ安全圏にある高校を受験したため、予想通り結果は合格。
晴れて高校生になることができました。

合格したのだからめでたし、めでたしとなるところですが、問題が起こったのはここからです。
高校入学してからお子さん本人にやる気がありません。
成績はどんどん落ちていってしまうのですが、本人はやる気があまりでません。
親御さんは勉強させようとするのですが、あまり頑張ろうとはしませんでした。

で、あるとき、親御さんとの喧嘩が勃発します。
そのときその子が放ったセリフが、

「自分はこんな高校いきたくなかった」

実際のところ、偏差値が足りないから仕方がない選択ではありました。
しかし、お子さん本人が納得しないままだと、半ば強制的に受験する高校を変えられてしまったという感情が強く残ってしまいます。
また、その志望校を受けていたらもしかしたら受かっていたかもという気持ちがでてくることもあります。
実際受験では、不合格確実と思われる子が受かることもあり、またその逆のパターンもあります。
自分よりも勉強が苦手で絶対不合格になると思っていた友達が、その高校を受験し合格しているなんてこともあります。

そんな友達の姿を目にしたときには、自分も志望校変えずに受験していればよかった…
ということになってしまいます。

そうなってしまうと、高校受験では志望校を受けられなかったことをバネに頑張ろう!という方向にもっていくことが難しくなります。
あの時、受験していればという後悔となりがちです。
また、場合によっては、希望した高校ではないことから、不登校、その後、高校中退ということにもなりかねません。
こういうことにならないためにも、また、お子さんが不満を持ったまま受験をする、そして、不満を持ったまま高校に通うということにならないためにも、きちんと話しあって決めることが大切です。

親子で話し合いきちんとお子さんの本音を聞き出すことが大切

高校受験をするのも、高校に通うのもお子さんがすることです。
そのため、きちんとお子さんと話し合うことが大切になります。
お子さんとの話し合いでは論理ではなくお子さんの感情、思っていることを引き出せるといいと思います。

実際にどれくらいその高校にいきたいのか。
なぜその高校に行きたいのか。
合格圏内にある高校についてどう考えているのか。

など、お子さんがどのように今の状況を捉え、考えているのかを聞き出しましょう。
きちんと本音が聞けるように、話しやすい雰囲気で話をするといいと思います。

間違っても威圧したり、論理的に責め立てたりすることはしてはいけません。
ただの喧嘩の火種になるだけで、本音を聞き出すどころか何も話せなくなってしまうこともあります。
話にくい雰囲気や威圧的な雰囲気で話をすると、お子さんが空気を読んだ答えをしてしまいがちです。
表面的な答えで、お子さん本人の意思とは違う答えが返ってきてしまいます。
その空気を読んだ、表面的な答えを聞いて、判断するのであれば話し合うメリットはなくなってしまいます。
メリットがあるとすれば、何かあった時に親御さんがお子さんを責める道具としてくらいでしょうか。
このような話し合いでは、志望校を下げるという選択をお子さんが了解したような返事をしていても心の中では不満があることがあります。

特に気を付けたいのは、親御さんの望んでいる答えが見えてしまう場合です。
まじめなお子さんであればあるほど、本音を答えるのではなくお父さんやお母さんの期待した答えを答えます。
その返答を聞いた親御さんは満足そうな表情を浮かべ、受験するお子さんが浮かない顔をしているということもあります。

なんの強制もなく本当の意味で自由に発言できる環境で、お子さんとご両親が話したほうがいいと思います。

いくらお子さんの意見を聞いても、お子さんが本音や思っていることを話せないと意味がありません。
どの高校を受けるのかという議論をきちんとせずに受験する高校を下げて受験すると、お子さんの中で不満の種がくすぶることになってしまいます。
現実的な判断は必要かもしれませんが、お子さんの思っていることをなるべく尊重して、本音で話し合いをすることが、親子ともに納得のできる高校受験にするポイントになると思います。
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まとめ

今回の記事では、志望校に偏差値が届いていない時に、受験校をどうすればいいのかということについて書いてみました。
高校受験ではどうしても偏差値から選ぶということが多くなってしまうと思います。
そのため、偏差値が足りないから、受験校のランクを下げるというのは案外多くあります。
子どもたちも、偏差値が足りなければ、受験校を偏差値に合わせてある程度下げざるをえないことは分かっています。
しかし、その変更する過程にお子さんの納得がいかないとなると、そのことを理由に高校生活がうまくいかないというお子さんが出てくることもあります。
受験する高校を変更することが仕方がないという場合であっても、きちんと親子で話し合っておくことがおすすめです。

このときにお子さんの納得を取っておくことが高校生活で良い影響となることが少なくありません。
高校受験では志望校を受験できなかったから大学では志望校を受験できるように頑張るという決意をするお子さんもいます。
勉強しないとこういうことが起こるんだということを理解するお子さんもいます。
きちんとお子さんと話をすることで、世の中、現実を知るといういいきっかけになりますし、お子さん自身が自分の人生を考えるいいきっかけになります。
今までなんとなく進学できたものが、思い通りにならないということを肌身をもって知ることができます。
第一志望からランクを下げた高校を受験すると決断する、せざるを得ないときは親子で話し合って決定することが安全ですよ。

場合によっては、親子での話し合いが難しいという場合もあると思います。
そんなときは、学校の先生や塾の先生など第三者を交えて話すといいと思います。
第三者として、また受験のプロとしてしっかりアドバイスしてくれるのではないでしょうか。