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高校受験に不合格になった時に考えたいこと。落ちたのは悪いことなの?

受験というものはどうしても合格と不合格という結果がでます。
お子さんが高校受験で落ちたとなると親御さんもショックということもあると思います。
今回の記事では、高校受験で不合格になった時に不合格という事実をどのようにとらえたらいいのかということについて書いてみたいと思います。

 高校受験に不合格になってしまったときに考えたいこと

高校受験で落ちてしまった、不合格になってしまったというのは、残念なことです。
親御さんもショックでしょうし、それ以上にお子さんもショックではないでしょうか。
中には、この世の終わりのように捉えてしまう子もいます。
受験をするからには、必ず合格、不合格という結果がでてしまいます。
誰しも受かりたいところですが、不合格という結果がでてしまってからはもうどうにもできません。

この記事を読まれている方は、高校受験で不合格になった中学生、もしくはその子の親御さんであると思いますが、今回は親御さん向けに書いていきたいと思います。

高校受験不合格という結果は悲観することではありません。
高校受験で落ちてしまったとしても、悪いことばかりではありません。
高校受験で不合格になってしまったということが必ずしも悪いものとは思えないのです。

高校受験に落ちて初めて分かること

高校受験って本当に落ちる

高校受験に落ちて初めて分かるのは、「本当に受験って落ちるものなんだ」ということです。
受験する前から、「受験は受かるか落ちるかの2つの結果しかない、落ちることもある」と頭では分かっているはずです。
そうはいっても、自分は大丈夫じゃないかなぁという淡い期待を持ってしまっていることもあります。
頭では分かっているつもりでも、実際は高校に落ちるというイメージが湧かないのです。
それが高校受験が終わって、いざフタを開けてみると、みるとまさかの不合格。
過去に見ていた子で、不合格になり「本当に落ちるんだ…」と言っていた子もいます。

もっと受験勉強していればよかった

あの時もっと勉強していればよかった、もっと早く受験勉強を始めておけばよかったと話す子もいます。
今まで現実味のなかった不合格ということが自分の身に起こって初めて思うことです。
もし、合格していればなかった感情でしょう。

大人である親御さんからすると、「言わんこっちゃない…だから、あれほど受験勉強するように言ったのに…」というように見えるかもしれません。
しかし、中学生にとっては、合格・不合格という結果がでるということ自体が初めてというお子さんがほとんどです。
自分が高校受験で不合格になるということが想像できていなくても不思議ではありません。

高校受験で落ちたことは悪いことではない

高校受験で不合格になった子たちは、きちんと立ち直らせてあげると大学受験では力を発揮するというパターンが多いです。
高校受験ですべて合格した子たちには分からない、受験で落ちる痛みを知っているからです。

これはある私立高校での話です。
その私立高校では、3段階のコースがあります。
一番上の特進、その下に準特進、その下に進学というコース設定になっています。
受験の難易度から行けば、一番上の特進に合格するのが難しいのですが、高校入学後に面白い逆転現象がおこります。
それは、その特進に合格し入学した子たちよりもレベルの落ちる準特進の子たちの成績がすごく伸びるんです。

順当にいけば、一番上の特進の子たちが勝ちそうなものなのですが、準特進の子たちが上位を占めてしまいます。
この理由を考えてみると、受験で落ちるという経験が生かされているのではないかと思うのです。
この地域は公立志向が強いので、基本的に私立高校は単なる滑り止めという扱いです。
この私立高校も例外ではなく、公立高校の滑り止めなんです。
また、私立高校では、入試の成績で上のコースから合格が決まります。

一番上の特進の子たちは、この私立高校に合格したと感じます。
しかし、その下の準特進に合格となった子たちは、特進に滑って準特進に合格した形になります。
準特進に進学した子たちは、その高校に合格したという認識はあまりありません。
そのため公立高校で落ちてしまって、準特進になった子たちは、高校受験では全部不合格とまで言わなくても、1つも合格できなかったと感じていることがあります。

勿論、ここで心が折れないということが条件にはなりますが、次こそは…となるように持っていってあげると大学受験ではいい結果になることが多いです。
そう持っていくには、落ちた後高校受験の不合格をどうとらえるかがとても大切になります。
単にはげましても、責めても、卑屈になってしまったり、高校生活がうまくいかったり、場合によっては私立高校を辞めてしまう子もいます。

高校受験で落ちた、不合格になってしまったということを活かすために

高校受験で不合格になってしまったときは、次の大学受験で同じ失敗をしない、成功するためのいいツールになります。
これは高校受験で合格した子たちにはないものです。

最初に必要なのは受験で不合格になってしまったという事実を認めることです。
お子さんはショックを受けていることが多いので、まずは親御さんが不合格の事実を受け入れないといけません。
親御さんもショックかもしれませんが、一番ショックを受けているのはお子さんです。
そして、親御さんが落ち着いてください。
もし、親御さんご自身がお子さんが落ちたという事実にイライラしている、モヤモヤする、お子さんに気遣いができなさそうなときは何も言わないようにしておくことがおすすめです。
親御さんが声をかけることで親子ゲンカになることが関の山です。
いい話をしようなんて考えない方が賢明でしょう。

これはなぜかというと、お子さんが自暴自棄になっていたり、人生が終わったかのように感じてしまったりするお子さんもいるからです。
受験くらいで?と思わる方もいるかもしれませんが、まだお子さんは中学生。
そんなに世の中が見えていないのです。
特に真面目なお子さんほど、受験が全て…のようになっていることがあるので、気をつけてください。

まとめ

今回の記事では、高校受験で不合格になった時にどのようにとらえたらいいのかということについて書いてみました。
受験はとても残酷です。
受験するからには、必ず合格・不合格という結果が伴います。
合格という結果が望まれるのは当然ですが、不合格が必ずしも悪いものかというとまた難しいところです。
場合によっては、合格が不幸の始まりになってしまうこともありますし、逆に不合格が成功への始まりということもあります。
どんな結果がでても、その結果を受け止めて、その後お子さんがどう行動できるようにしてあげるかが大切です。

高校受験に不合格になってしまった自分がダメだというように思ってしまわないようにしましょう。
高校受験で落ちてしまっても、高校ではどう勉強していくのか、大学受験ではどう勉強するのかという、あくまで未来の糧にするためにこの経験をどう生かすのかが最重要です。

塾に通っている子のなかには、「合格しないと意味がない」「塾に行かせているんだから合格して」ということを言われる子たちがいます。
もし受験前にそういわれていた場合、受験で不合格になってしまった時にお子さんはどう思うのでしょうか。
今まで自宅で学校で塾で勉強を頑張ってきたことに意味がなかったということになってしまいます。

自分って駄目な人間なんだ…と感じてしまうこともあります。
さらには、私立高校に行くのが嫌で退学という結果になってしまうこともあります。

高校受験はあくまで通過地点です。
結果がよかろうと悪かろうと、お子さんの将来にとってためになるようにしたいところです。